温水洗浄便座(ウォシュレット)には、貯水式と瞬間式があるって知ってる?
水廻りのリフォームのなかでも「リフォームしたい」と考えている人が特に多い場所、トイレ。
昔は、用を足すだけの場所だから特に仕様にはこだわらない家も多かったですが、最近は癒しのスペースとして内装やトイレ本体の機能にもこだわる人が増えてきました。
便器については光熱費や見た目、清掃性を重要視する傾向が強くなり、メーカーの企業努力もあり日々進化しています。
特にお尻を洗う温水洗浄便座は欠かせない機能だとお考えの方も多いのではないでしょうか?
そんな現代人にとって無くてはならない存在となった「温水洗浄便座」。
実は温水を供給する方法が2種類あるということはご存じでしょうか?
今回はトイレをリフォームする前に知っておきたい、温水洗浄便座の種類と選び方についてご説明します。
便座は大きく分けて3種類ある
一般的にはトイレとは、便器と便座がセットになった設備機器のことを言います。直接座る部分が便座です。
便座とは主に3種類あります
①座れるだけの普通便座
②便座が暖かくなる暖房便座
③便座が暖かくなる上に、お湯でお尻やデリケートゾーンを洗える温水洗浄便座
①は家庭用コンセントは不要ですが、②と③はどちらも100Vの家庭用コンセントが必要になります。(※コンセントがない場合は、電気工事が必要です)
温水洗浄便座とは?
温水洗浄便座という単語に馴染みがなくても、ウォシュレットという単語を聞いたことがある方はたくさんいると思います。
温水洗浄便座というのは端的に言ってしまえば、ウォシュレットのことです。
「じゃあウォシュレットって言えばいいじゃん」と思いますが、実はウォシュレットという言葉はTOTOの登録商標です。
お湯でお尻を洗う便座があっても、TOTO製品以外はウォシュレットとは言えないわけです。
たとえばLIXILの温水洗浄便座はシャワートイレという商品名になっています。
温水洗浄便座には2種類ある
温水洗浄便座には、温水の供給方法が2つあります。
貯湯式
温水をタンクに貯めておくタイプで、一度の使用で大量の温水を使うと水の温度が下がり、連続使用には向いていない温水洗浄便座です。
朝とかで、家族の何人かがトイレを使ったあとに入ると便座のノズルから水が出て来てしまい、お尻がヒヤッとしてしまった経験をした方も少なくないのでは?
また水を保温し続けるので、タンク内が塩素不足になって不衛生になることも。
主な貯湯式の温水洗浄便座
・LIXIL(INAX) Kシリーズエクストラ
・TOTO S、SB
瞬間式
瞬間湯沸かし器のように温水を洗浄時に瞬間加熱するタイプで、使う時だけお湯を作るので光熱費を抑えることができ、また連続使用が可能なので冷たい水がノズルから出てくることがありません。
衛生面でも、瞬時に水を温めるのでタンク内の塩素が失われる心配が少なく、衛生的に使えるというメリットがあります。
主な瞬間式の温水洗浄便座
・LIXIL(INAX) NewPASSO
・TOTO アプリコット
貯湯式のメリットは?
お湯切れの心配がなく、衛生的に使え、光熱費も抑えられる瞬間式。もはや貯湯式にメリットがないように思えますが、貯湯式の温水洗浄便座は比較的安い値段で購入することができます。
リフォームの費用を少しでも安く抑えたい場合は貯湯式も検討してみましょう。
温水洗浄便座の選び方は?
家族の人数が多いなら瞬間式がおすすめ
家族の人数が多く、また生活のパターンが似ている場合は断然瞬間式がおすすめです。
朝の支度の時間など、何人かが連続でトイレを使用する機会が多いと思いますので湯水切れを起こさない瞬間式の温水洗浄便座が良いでしょう。
また、瞬間式の便座は機能が充実しているものが多く、便座が自動開閉するものなどが選べます。
トイレの使用方法は人それぞれです。トイレの使い方の違いで不便な思いをしなくなるので、家族の仲がより良好になるかもしれません。
一人暮らしなら貯湯式がおすすめ
一人暮らしや同居家族がいても生活パターンがズレているなら、比較的価格の安い貯湯式がおすすめです。
まとめ
何気なく毎日使っているトイレ、ぜひご自分や家族に合うものを検討してみてはいかがでしょうか?
「今使っている温水洗浄便座から、水が出てくることがあって困っている」「便座の開け閉めのルールで喧嘩になった」......そんな風に悩んでいる方は少なくありません。
便座と便器が別になった組み合わせトイレなら、温水洗浄便座だけ短時間で交換することも可能です。
リフォームというとどうしても気構えてしまいますが、便座の交換だけなら比較的簡単に毎日の悩みを解決できます。
性別や寿命でも変わりますが、人が一生でトイレを使う時間は約2~3年と言われています。家のトイレで過ごす時間は1年ぐらいだと考えると、「もう少し使い勝手のよいものにしたいなあ」と思うもの。
メーカーホームページやカタログでカンタンに機能の比較ができますので、ぜひ一度見てみてはいかがでしょうか?
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